食のHappyお届け便 (マガジンID:0000100515)
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念願のラムをお腹一杯食べるぞっと勇んで行ってみたものの、実際はいかに・・・
第4回 大きい事は良い事だ!?
誰に何を言われようが、この世で一番旨い肉はラムと豪語する私。でもでも元々日本
人って羊あまり食べなから、デパートとかでしか買えないし、狂牛病ならぬコウテツ
病という羊の病気の影響から、私の愛してやまないフランス産のラムがレストランで
食べられなくなったのです。食べられなくなると、どうしても旨い羊が食べたくなる
もの。人間とは貪欲な生き物なのです。そこでギリシャ旅行に行くにあたって、わが
親子は、羊食べ隊(ひつじたべたいと言うアホな名前)を結成し、一日一食は羊を食べ
るという誓いを立てたのでありました。
↑念願のラムチョップ
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↑テーブル一杯の料理の数々
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さてさて、ギリシャでまず驚かされたのは、野菜の大きさ。すべてが日本の3〜4倍
はある。それで美味しきゃ言うことないんだけど、大味すぎて、味が薄い。朝食の
ビュッフェや、レストランで料理の付け合せの、きゅうりやトマトもなんか味気なく、いま
いち食べたい気持ちが起こらない。にもかかわらず、すべてにおいて量が多い。小食
の人なら、メイン1品でお腹いっぱいになるほど。しかし、わが家族、食欲だけは大
せいで、ギャルソンに止められたほど頼む頼む!しかも他のヨーロッパに較べ、値段
も安いから、お会計にビビルことなく頼む頼む!
テーブル所狭しと並んだ料理の数々に、怖気ずくどころか、やる気満々な私達。もう
「野菜もピラフも食べ放題。魚も羊も食べ〜放題ヨーレリヒー。」っと踊ってしま
いたいほど。なんと言っても嬉しいのがラムの量!日本のレストランでラムチョップ
を頼んでも2〜3本しか出てこないのに、ギリシャは5本以上、しかも厚みも2倍!
日本のチマチマさが分かる分かる。でもいかんせん、ギリシャ人は焼き方にこだわら
なかった。完全に火が入っていて、ロゼと言う生ではないが赤身のある焼き加減は望
むべくもない。そんな不満は残るものの、今までの食べれなかった敵を晴らすべく、
かぶりつき、結局昼夜問わす、毎食羊の料理を満喫したのでした。素朴な疑問から、
ギリシャでは焼き加減をこだわらないのか?ツアーの現地の旅行会社の方に聞いた所、
「だって、ちゃんと火を通した方が美味しいから。」っと。その答えのあまりの潔い
答えっぷりに、反論の言葉も出なかった次第。
←ギリシャは魚介類も旨い!
この話には、実は後日談がある。ギリシャから帰ってきて、母と日本のフレンチレス
トランに行った時の事。久しぶりに羊を頼み、美しくロゼ色に仕上がった羊を口にし
て言った事。「あの時は、やっぱりラムはフランス料理の焼き加減よね〜っと思って
いたけど、しっかりと火を通した方が、生っぽいものより、肉の旨みがあるかも。」
そして、私もお裾分けを頂戴し、ギリシャの調理の方にグンパイを揚げたのであった。
教訓:ギリシャはだてに歴史が長いだけじゃない。
文責: フードコーディネーター
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