『鳥房』
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京成電鉄沿線の古くから栄えた商店街、立石。かつては人が歩けないほど(!)といわれた賑わいの面影を感じる街です。
その駅前商店街を入ってすぐの一角にある鳥房。この地で58年ほど前に日本で初めて“半身の若鳥唐揚”を売り出しました。
現在のご主人・水澤昭さんがお店を継いでからもすでに45年!現在は息子さんの水澤敦至さんとの息のあったコンビで、毎日鶏を揚げ続けています。通りに面したお店はすぐ厨房なので、作業しているご主人に、幼稚園帰りの子どもたちが手を振っていく光景も。
●鳥房の若鳥唐揚の秘密は?
1.鶏の若さ。日齢28〜30日ほどの若鶏なので、肉厚でなく、揚がりやすく、食べやすいのです。一人で食べるのにちょうどいいサイズ。丸鶏の2分の1を一人で?!と思いますが、おいしさも手伝ってペロっとたいらげてしまうのです。
しかしこういった若鶏は非常に仕入れが難しく、内外食品との強力なパートナーシップによって、お客様への提供が可能になっています。(ちなみに、“つくば鶏”シリーズは、規定している日齢が53日と長いため、鳥房の若鶏は“つくば鶏”ではありませんが、内外食品の鶏肉です)
2.鶏の新鮮さ。処理された翌朝にお店に来た鶏を、半身にさばき、仕込み、その日のうちに揚げているというピカイチの鮮度。鶏肉は、骨付き状態で処理されてから24〜36時間ほど経ったところが一番おいしいのですが、ちょうどそのくらいの時間に揚げ始めるという素晴らしいタイミングなのです!
3.そして、この唐揚にかける手間暇!
まず、この唐揚にはいわゆる「衣」がありません。素揚げです!想像つきますか?
下味をつけた鶏肉を最初に軽く揚げ、販売する直前に揚げ、最後にお客様から注文をいただいてからもう一度揚げています。これだけ手をかけた唐揚だから、シンプルな塩味とカリっとした食感がとてもマッチして、もも肉だけでなくむね肉も美味しいし、揚げたての「首」も絶品です。
鳥房の人気を見て、同じように唐揚屋を始めようとする人もたくさんいるそうですが、たいていこの手間暇で断念するそうです…。
●鳥房の唐揚を楽しむには?
テイクアウトするか、脇の路地から居酒屋へ。どちらも、若鶏から揚げが完売した時点で同時に店じまいです。19時くらいには終わっていることも。
居酒屋側からも、鶏を揚げている厨房が見えるオープンなつくりです。
平日はサラリーマンや女性連れで、休日にはファミリーでにぎわい、長い行列は有名で、1時間待つこともあるそうです。
テイクアウトは若鳥唐揚と精肉のみですが、居酒屋はおつまみメニューも揃っています。もちろん鶏肉専門店ですから、人気のメニューは、ポン酢刺し、とりわさ、鳥ぬたなど。
なんと唐揚は、テイクアウトも居酒屋も同じ値段。しかも「時価」という一見おそろしげな文字が書かれていますが、1つ550円〜650円(サイズによる)と、とても良心的な「時価」なのです。 |
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確実にGETするには、電話予約(テイクアウトのみ)が一番。何時ごろ行くと伝えておくと、その時間には揚げあがって包まれた状態になっています。
竹の皮に包まれた唐揚のにおいで、帰り道もうきうき♪
自宅用のほか、おつかいものに買っていく方も多いそうです。
付け合せには、なんといってもキャベツが合います!
連日、完売御礼が続く鳥房ですが、水澤さんは「売り切れたときの達成感がたまらない!」とおっしゃいます。お店を続けていけることが何よりの幸せ、とも。1日1日を大切に、お客様と鶏に向き合っているひたむきさが伝わってくるお店です。
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京成電鉄線 立石駅 徒歩1分
電話番号 : 03-3697-70251
定休日:火曜
営業時間:
テイクアウト…14:00〜
居酒屋…16:00〜
(いずれも「丸鳥唐揚」が売り切れ次第閉店)
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